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31歳から介護職員。初任給の給与明細と仕事内容は!?

やりたい仕事ができたわけでもなく前職を退職

 何かやりたいことが見つかったから退職したわけではなく、今の働き方がイヤになって退職しただけなんです。毎日始発で会社に行って終電で帰る。仕事をしていても何にも楽しくない、何にも面白くない。単調な仕事の繰り返し。お金をもらうわけだからそれで当たり前なのかもしれないが、それにしても辛すぎる。「こんな生活していたら病気になるわ。」

 と思っていた矢先、胃潰瘍で倒れた。1ヶ月の入院後しばらくして、次は夜中に急性肝炎で倒れてまた入院した。続けていたら今度は死ぬかもしれない。そう思って私は退職を決意しました。

 次の仕事は「全然違う職種で働いてみたい」「定時で帰れればいいな」くらいで、なんとなく次の仕事を探していました。

 この時30歳を少し超えたくらいの頃。「まだ若いし人生なんぼでもやり直しできるわ」くらいしか考えておらず、「何のためにシゴトするのか!?」「どんな人生を歩みたいのか!?」とかはほとんど考えずに生きていました(後になって、こんなことは何も考えなくていいことが分かったのですが・・・)。

 当時、ハローワークでは、緊急雇用創出事業とかなんとかで、ホームヘルパー2級(現在は「介護職員初任者研修」という名称に変更されました)の資格が無料で取得できる制度がありました。

 そろそろ1月からいただいていた雇用保険も終了間近。勧められた職員さんから「この緊急雇用創出事業に参加すれば、引き続き雇用保険の受け取りを延長してくれるよ」と聞き、「働きたくない病」に取り憑かれていた私はすぐさま参加する返事をし、あと3ヶ月、働く猶予を延長させるのでした。

 ホームヘルパー2級の研修では、高齢介護の就職事情やシゴト内容について講師の方々から「資格が取れたらすぐに就職できますよ。引く手あまたですよ。」(それは間違いなかった。)「他の仕事と同様、頑張って昇進すれば給料は上がるし、介護福祉士やケアマネージャーの資格を取ればなおさら給料はアップするよ」(これも間違いなかった。)「これからの成長産業だからやりがいあるよ」(これも確かにそうだった。)とかうかがいました。

 当時はWebサイトから得られる情報も少なく、講師の方のお話や実習先での雰囲気で判断するくらいしかなかった。「シフト制やから定時で帰れそう。」「頑張れば給料どんどん上がりそう。」「実習体験したけど、まぁまぁ行けそう」くらいの感覚で介護業界に就職しました。

31歳、介護職員の初任給はいくら!?

 引っ張りダコの介護業界と聞いたので、就職先探しは「とにかく家から近くて給料高いとこ」で選びました。面接でも給料を高くもらおうと、自分のやる気と採用メリットをアピール、以前はこれくらいの給料もらってた、とか言いました。1社目の面接で2日後に採用の電話がかかってきて、あっけなく就職先が決まりました。

 初めてもらった給与明細が上の写真。交通費込みで196,183円。交通費を除けば177,123円。社会復帰したばかりでまだ住民税は引かれていないです。残業手当、結構付けてくれてますね。でもこれは次月まで。それ以降は残業手当は付いておりません。

ということで平均すると月給手取り、15万円くらいですね。思った以上に衝撃の給与。これで住民税引かれた日には・・・、ですね。

お休みとか勤務時間は?

 デイケアに配属されたので、夜勤なし、日勤だけでした。入所者のお世話をする職員になると早出とか遅出、夜勤とか交代制の勤務になるけれど、休日日数は基本同じです。月々の労働時間で縛られている感じですかね。

 休日日数は、ひと月7日の公休で1日の勤務時間は7時間40分でした。ひと月31日とすると24日労働で184時間。ひと月30日なら23日労働で176時間ですね。特別休暇が夏と冬に2日ずつありました。年間休日日数は88日です。平均より少ないですねぇ。法定休日日数は52日らしいですから、それは十分クリアしてるけどね。体力勝負の仕事しているのにとっても少ない休日設定。でもこれが現実。

 介護職員は「変形労働制」だから年間の労働時間をどう割り振るか!?で、休日日数が決まります。経営者は年間の総労働時間で考えるので、現場職員の体力がどうとかこうとかは考えてくれません。よって年間休日日数が平均より多いとか少ないとかは関係なく、いかに最低限の労力で、介護職員の配置基準をクリアしているか?を考えるだけです。

 施設運営コストにおいて、人件費が大きなウエイトを締めているので、そういう考えにならざるを得ないのは分かるのですが・・・。

 介護経営者の皆さん!もう少し現場職員の気持ちを考えて運営コストを考えれば、人件費を削る方向で考えず、他のコストから削っていってくださいよ!

 なんか無駄なもの買ってませんか!?その経費は、施設で落としていいの!?職員はシビアですよ。「そんなんもらうくらいなら、そんなんするくらいなら給料に回してよ!休日増やしてよ!」って泣いているかもしれませんよ!

重労働の上に定時で帰れないよ

 介護の仕事はイチに利用者対応、二に介護記録です。これだけで勤務時間はガッツリ全部使っちゃう感じです。その上で翌日のシゴトの準備、レクレーション委員会とか感染症対策委員会とかフロア会議とかがあって、絶対に定時で帰れない仕組みになっている。シゴトの準備とか、会議はシゴトちゃうみたいな風潮になっています。この業界の仕事のとらえ方、どないなってるん!?

 ※特に会議については小さい施設ほど、勤務時間内で実施したら介護が回らないから、という理由で時間外になりがち。現場の職員もそんな気持ちの人が大勢だから実現できない、っていうのもあるんですが、どっちにしろ、努力次第でできるわ。

 残業代なんて仕事初めて最初の2ヶ月だけ気前よく出してくれたけど、その後は全く出なくなった。毎日平均3〜4時間くらい残業してた。大きな行事の準備がある時なんか、午後11時くらいまで残るのが当たり前やった。

 なんか思ってたのと違うなぁ。シフト制で定時で帰れると思ってたけど、仕事をこなすほど残業時間が増える感じ。あっという間に営業してた時と変わらんようになった。

仕事はこんな感じ

 でもね、仕事自体は好きでしたよ。高齢者の面倒は好きでしたよ。3大介助で言うところの入浴介助や排泄介助、食事介助も苦じゃなかった。

 入浴介助は、入所者さんとデイケアの利用者さんの介助をしていた。「100人風呂」とか呼んでいて、一日100人の利用者さんを8人の入浴担当者で頑張っていた。入浴を嫌がる人を説得して入ってもらうのが大変だったな。どうしても週に2回は入ってもらわないといけないので無理して入浴させる職員もいる。心底入浴が嫌な利用者さんに、そんな無理して入ってもらわなくても良いと思うのだが・・・。あと、疥癬の利用者さんの入浴介助も大変だった。接触することで感染するので暑い浴室の中、重装備で対応しないといけない。後始末も大変だった。

 デイケアの排泄介助は少ない。大体は、排泄が失敗しないよう手助けしてあげるだけ。下着や髪おむつが汚れたら着替えてもらうのを手伝う。全介助の利用者さんは少な行けど、下痢便の処理が大変だった。本人もそうだが自分もウンチまみれになる。応援で何度か施設の夜勤を手伝うことがあった。50人の排泄介助を2人で回る。1回目の排泄介助が終わって記録を書いたらすぐに次の排泄介助。朝までそれの繰り返し。下痢便のひどい利用者さんがいると、筆舌に尽くし難い大変さである。これで相方が手の遅い(サボりがちの職員とも言う)職員だと尚更だった。夜勤の仕事は排泄介助に始まって排泄介助で終わると言っても過言でもない。おかげで身体中に臭いが染み込む。

 食事介助は相手の食べるペースに合わせて介助しないといけない。しかも喉に詰めないよう細心の注意が必要だ。この介助は自分のペースで進めるわけには行かないので、せっかちな職員はイライラして食事介助することになる。逆に言えば相手のペースに合わせないといけないので、喉詰めさえ気をつければ一番ゆっくりできる介助でもある。小柄な利用者さんでも大柄な利用者さんと同じ量を食べてもらうのには抵抗があった。あと、太っている人でも、もう食べられないような仕草をしても食べさせるのはどうかと思う。太っている人の介助は本当に大変だから、ダイエットしてもらっても構わないだろうと思う。

 あと、認知症の人が毎分ごとに同じことを言うのを延々と聞いてても苦じゃなかった。「さっき聞きましたよ」なんて言う職員が大多数ですけどね。私は、どうして数秒前と同じことを言うのが不思議で不思議で仕方なかったので、その理由を知りたいためにずっと同じ話を聞いていました。あと、言うたびにこちらの返事やリアクションが変わると、繰り返し言うことが変わるのかを研究してみたりしました(結果、まったく変わリませんでした。)。

 忙しい介助の最中でも、利用者さんと冗談言い合ったりするのが楽しかったですね。無言で3大介助をやってる職員さんがいましたけど、世間話しながら介助すればしんどさも気が紛れて手が進みましたよ。利用者さんごとに昔のことが聞けて勉強になりましたしねぇ。

 家族さんへの対応は、営業経験もあったので卒なくこなしていた方だと思います。ちょっとしたミスをとっかかりに無茶なことを言う家族さんも、たまにいましたけどね。たいていはちょっとしたミスは見逃してくれて、こっちが恐縮していました。でも、介護疲れなのか、利用者さんにキツいこと言う家族さんには心が痛くなりました。

「ありがとう」と言ってくれるだけで支えにはならない

 仕事を始めてビックリしたのはシゴトしてて「ありがとう」と言ってくれること。営業してた時なんて、シゴトはやって当たり前。客からも上司からも「ありがとう」なんて言われたことなかったからちょっと新鮮でした。

 でも、介護職員とか看護師さんにありがちなパターン・・・

 「お年寄りから、患者さんから『ありがとう』って感謝されるのがやりがいになる。生きがいになる」

 そんな気持ちには私はなれなかった。

 この業界を選んだきっかけあるあるでもありますが、初めのうちは新鮮に思うけれど何遍も聞いているうちに飽きてくる。それ以上に重労働と心労が、身体と心を蝕んでくるようになる。そんな言葉だけでシゴトやるモチベーションになる人は本当の聖人だと思う。

私は聖人にはなれなかったようです

 そんな感謝の気持ちだけで仕事続けられる人は経営者にとって、とても都合のいい職員です。経営者はそんな健気に働く職員の姿を見て「シゴト頑張ってるね。身体壊さないように気をつけてね」と心配そうに言ってくれるだけです。そう、本当に身体壊した時に、その真意が分かります。「あの時、注意したでしょ!?身体壊さないように、って。身体壊したのは自分の健康管理がうまくできていなかったんじゃないの?」なんて言われて・・・。

 あの時の言葉はねぎらいの言葉ではなく、経営者としてのリスク回避のための言葉だったのか、と気づくことになります。下手したら「労災にするつもり、ないよね!?」的な圧が見え隠れしたり。労災OKでも、自分で手続きやってね、って言われたりします。

まとめ

 そんなこんなで働き始めた介護のお仕事ですが、どんな仕事かなんとなく分かりましたでしょうか?結構根性座った人でないと、すぐに別の業界に行くことになるか、ホワイト企業を探して転々と施設を渡り歩くことになりますよ。

 特に男性の方は排泄介助ができるかできないかで、この介護業界に就職できるかが決まるようです。同じ研修を受講していた男性のほとんどが、介護実習で排泄介助を経験して挫折していました(排泄介助に携わらない仕事もなくはないと思いますので・・・。例えば福祉タクシーとか)。

 皆さんはどうか安易な気持ちでこの業界を目指さないよう、真剣に考え抜いてくださいね。どの年齢まで体力が持ちそうか?夜勤をずっと続けることができるのか?この給料であなたが考えている生活設計、人生設計が描けるのか?うまく昇進できればそこそこの給料まで上がると思いますが、とっても狭き門であることだけはお伝えしておきます。詳細はまた別の機会に。

 それでは最後までおつきあいいただき、本当にありがとうございました。

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