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36歳、グループホーム管理者で給料はいくらになった!?

 今のデイケア主任の仕事を続けるならば、月給は20万円くらいが関の山。それ以上の給料を望むならジョブチェンジしかないと考えていた。こんな金額のままでは、一生貧乏暮らしだよなぁ。もう36歳だよ。

 しかも、とある事件をきっかけに、理事長さん以下、上層部の人が急に全員辞めてしまい、その後釜の上層部に嫌がらせされて、私だけ手当を減らされたんだよなぁ。なんで他の主任さんは昇給して、私だけ減給されるの!?どんな嫌がらせなんだよ。

 ケアマネージャーの資格をとってケアマネージャーの仕事に就くか、それとも施設管理者とか施設事務長になるか・・・。いやいや、こんな閉鎖的な介護業界で管理者とか事務長なんて、そんなポストに就けるなんてあり得ないわ。そんなことを考えていた矢先にチャンスは向こうから歩いてきたのだった。

グループホーム管理者に転職する

 同じ職場の70歳を超えるであろう理学療法士さんからの紹介で、グループホームの管理者にならないか?と誘われた。なんでも、知人の方が新しくグループホームを立ち上げるため、経営と運営を任せられる管理者を探しているらしい。私は、「これは給料アップのチャ~ンス!」と小躍りしてすぐさま「なります!なります!」とすぐさま返事した。

 とはいえ、給料がとっても気になる。おそるおそる月給を聞いてみました。手取りでおよそ25万円。別途賞与が約4か月。うそ!?マジで!?、介護の業界で、ここまでの給料がもらえる機会は2度と来ないかもと思いました。

 「え!?そんな給料で小躍りするの!?」と思いましたか?本当です!この給料をもらおうとするとホントならその法人の関係者でないともらえません!(※おそらく私個人の感想です)

グループホーム管理者の給料はおいくら!?

 今は転職サイトを探せばある程度の給料で雇っていただける求人が出てきましたね。さておき、グループホーム管理者の給与明細は以下のとおりです。

 手取りは交通費を差し引いて、238,325円である。まぁ、聞いていた金額よりは低いですが、夜勤手当が付けば25万円を突破です。

 36歳にして、グループホームの管理者に転職し、月給25万円を手にすることになりました。

ケアマネの試験に合格

 介護の仕事を始めて5年と少しが過ぎた36歳に、私はグループホームの管理者になると同時にケアマネージャーの資格にも合格することができました。国家資格である介護福祉士に比べ、こちらは都道府県管轄の資格です。思ったより試験範囲も狭く、楽勝で取ることが出来ました。しかし、今回はケアマネージャーの資格手当は付きません。今回は、ケアマネージャー業務をしない管理者です。残念ですが別の機会で手当てがつくことを期待しましょう。

初めて仕事への目標をもつ

 管理者なんて仕事、今までやったことないから何もかもが不安でした。しかし、やってみないと分からない。何事も経験です。小さいホームみたいやし、職員の育成がうまくいけば自分の思う介護が実現できるのではないか!?とも思いました。

 私にしては今回はなんか、「自分の思う介護を実現させたい!」という考えをもっての前向きな転職になりました。

 古民家を改修してできたグループホームは、1ユニット9名の認知症の利用者さんをお世話する小さな施設でした。近隣の民家とも隣接し、大きな道路から随分と狭い道を入り込んだところにありました。縁側があり、その前には小さな畑があります。玄関前には、季節の飾り物や生け花が置くことができる小さなガラスケースがあり、外からガラス窓越しに見ることができます。室内のメインホールには、大きな大黒柱が立ち、壁には柱時計がかかっています。昔懐かしい日本風のグループホームでした。

 新規開設のグループホームで、同時期に採用されたのはケアマネ―ジャーさん1名と正社員として採用された介護職員さん1名と私の3名。皆さん、私と同じく、自分がやりたい理想の介護が実現できると思い、応募されたたそうです。

 あとの職員さんは、同じ会社で現在立ち上げて1年くらいのグループホームからの異動で来てくれました。

 内覧会では、近隣の人たちがたくさん来てくださいました。だいたいの方々は、このような施設には理解を示してくださる方々がほとんどでしたが、中には、認知症の人への誤解があり「この窓から私たちをずっと見続けられるのかしら。ゾッとするわ」などと言われる人もいらっしゃいました。

 地域に密着したホームだっただけに、近隣の人たちからどのように見られているのかは、とても不安でした。

 そんな中、ホームのすぐ裏手に住むおばあさんがすごく優しい人で「困ったことがあれば何でも言うてや」と言ってくれて、職位一同、本当に心から安心したのは今でも忘れられません。しばらくして、おばあさんの息子さんに、本当に助けてもらうことになるんです。

着任早々、トラブル続出!

 管理者になったばかりで、何から始めればいいのかも分からない。右も左も分からない、とはこのことか!?「こんな感じかな」と思いながら管理者として仕事をやり始めます。なんでもそうですが、やっているうちに、それなりの形になってくるものです。しばらくすると、管理者としての仕事ができるようになってきました。同じ職場で働く職員さんにも恵まれたんだと思います。

 自分のやりたい理想の介護ができるようにもなってきました。一番大変だったのは、利用者さんがフラフラと外に出てしまうことです。私には「利用者さんには、夜間はまだしも、日中は施設のカギを一切かけず、自由に過ごして欲しい!」という思いがありました。ケアマネージャーさんも同じ思いでいてくれたことが、とても心強かったのを覚えています。

 利用者さんが出かけようとすると、どんな時でも絶対に止めようとせず、いっしょに出かけるようにしました。これが大変です。職員が忙しくしていても、外が暑い日でも関係なく「ほな、行ってくるわ」と言い、利用者さんは出かけていきます。帽子と水筒を持って、出来るだけ本人に干渉せず、職員はその後ろをついていきます。時には数時間歩き続けることもありました。その利用者さんもそうですが、職員もみんな毎日クタクタになりました。ついでに日焼けで顔や腕が真っ黒になったのを今でもハッキリと覚えています。

 毎晩のように強引にでも外に出ていこうとする利用者さんもいました。夜勤者一人になると、見計らったように「今から出かけたいんや!」と言って玄関のカギを開けて出ようとするのです。そのたびに、裏のおばあさんの息子さんに助けてもらって、利用者さんを見てもらってました。

 そのたびに夜勤者から私の携帯電話にかかってきます。「すみません、また出ていこうとされる利用者さんがいるんです」そのたびに、自宅から施設に戻ります。戻ったら、お決まりの夜間散歩です。2時間くらいでしょうか?ときには歩き続け、ときにはブランコに乗って過ごしたり、ときには公園で寝転がって星を見続けたりしました。

 とある利用者さんは、夜中に突然、実家の事を思い出し「もう実家に帰らせていただきます!」と泣きながら外に出ようとします。あるとき、私の携帯電話にこんな電話がかかってきました。「すみません、巡回したら部屋に○○さんがいないんです!」

 私は背筋がゾッとして凍り付きました。どうやら自分の部屋の窓の二重カギをこじ開けて出て行ってしまったようです。「こんな深夜に離設?もう生きて見つからんかも知れん。」早急に他の職員にも応援を要請しつつ、急いで施設に戻り利用者さんを探します。1時間ほど探してあきらめかけたその時、施設の裏の壁際でジッと座っている利用者さんを発見しました。「こんな近くにいてくれてたんや。ホンマに無事でよかったわぁ。」あれは今まで経験したことのない長い夜でした。

 久しぶりに2連休が取れ、気分転換で旅行に出かけたその夜。真夜中にまたもや私の携帯電話が鳴り響きます。「すみません、利用者さんが、大至急ホーム長と直接顔を合わせて話したいことがあると言われまして・・・今から施設に来れませんか?」

 マジっすか!?今からそちらに戻れと言われても、朝になっちゃうよ。「まずは電話で要件を聞かせてもらえませんかねぇ。」と夜勤者に伝える。要件をうかがうと「俺の部屋のテレビのリモコンの調子が悪いんや」と。「え!?そのために私は夜間、高速道路を飛ばして施設に急行せんといかんの?」もう勘弁してくださいよ。「しばらくはテレビの本体側のスイッチで対応してください」と夜勤者に伝えて電話を切りました。

 まったく、利用者さんも利用者さんやけど、真面目に(今思えば、私へのいやがらせか?)私に電話する職員も職員ですわ。状況を判断して電話しなさい。早急に職員の教育をしないと自分の身体がもたんなぁ。と思ったものです。

 とまぁ、管理者になって早々、いろいろなハプニングが続出!とは言え内容は、認知症の利用者さんの「行動障がい」だ。これに対応できなければ自分のやりたい介護を実現させるなんて、夢のまた夢だ。せっかくつかんだ給料でもある。まだ始まったばかり。早々に逃げるわけには行くものか。

終わりに

 辛かったけれど、利用者さんに寄り添う介護で少しずつ少しずつ落ち着いきた。利用者さんが落ち着くと、職員も落ち着いてきた。

 「そろそろ自分のやりたい介護を実現させるべく動けるようになってきたな」と思った矢先に次のトラブルが動き出したことを、私は知る由もなかったのでした。

 果たして自分が初めて抱いた仕事の目標「自分の思う介護を実現する!」を達成させることはできるんだろうか!?

それでは本日も最後までおつきあいいただき、本当にありがとうございました。

 

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