どうも!職業訓練生のがっちゃんです!
雇用保険受給者で、小遣いの支給がほとんどない身分です。
でも、社会人と比べて自由に使える時間だけは増えました。
特に今年の冬休みは、早くも12月26日から始まり、翌年1月6日までの12連休!
こ、こ、こ、こんなこと、社会人になってから経験したことのない長期休暇です!そうなのです!逃しはせん!逃しはせんぞ!ぜひともこの機会を逃さず、旅に出たい!
というわけで、まずは家族会議です。
「みんなどこに行きたいのかな?」「ん~、どこでもいいよぉ」
そうなのです。我が家はなにを決めるにもすべて私まかせなのです!
「なんか食べに行こうよ」と言っても「ん~、どこでもいいよぉ」
「年賀状の内容どうしようか?」とたずねても「ん~、なんでもいいよぉ」
「3月末で会社辞めるよ」「ん~、そうなのぉ~」
そこはもうちょっと反応あってもいいでしょうが!
我が家はちょっとやそっとじゃ動じませんよ。
基本、のほほんと平和に暮らしております。
私だけ、いろいろ心配してあ~だこ~だ言って騒いでおりますわ。
そんなわけで今回も、私の一存で旅先が決まっていきます。
そういや久しぶりにカニでも食べに行きたいなぁ。
と、ふっと思い立ち、冬休み最初の2日間で、数年ぶりにカニを食べに行くことになりました。
時間のある今やから親孝行しとこか
介護のシゴトしているときは、高齢者の方々をあっちこっち連れていってあげたい、という思いで、ひんぱんに外出行事をしました。
でも、自分の親のことにまでは構っていられなかった。介護のシゴトは、ホンマに家庭をかえりみることができないほど忙しい。自分の家族の面倒や、両親の面倒も見ることなんてできない。経営者クラスの人だけじゃなかろうか。シゴトでもプライベートでも介護して得意げにしゃべって自慢してるって。
今は仕事を辞めて職業訓練性の身分。オカネはないけど時間はある。父親は認知症になってもう他界してしまった。母親は昨年、脳梗塞で倒れて右半身マヒで少し不自由だが、まだ元気だ。
今しか親孝行できんやろな、と思った。せっかくやから母親にもカニ旅行へと声をかけた。そしたら「絶対に行きたいわ!」と二つ返事でかえってきた。
行先は奥伊根温泉に速攻きまった
わが母親は、妻子とは違い、自分の意見はしゃべりまくる。
「おいしいカニ食べたいわ。ほんで、どうせやったら伊根の舟屋も見たい!」昔、親戚の人にあそこだけは絶対見とかなあかん、とか言われたそうで、それを思い出したらしい。
そんなわけで行先は京都の天橋立から少し北のほうに向かった奥伊根温泉に速攻決定した。
カニ旅行というか買い物旅行やな
わが母親は、ケチな嫁さんとは違い、買い物が大好きだ。
いや違う。父親がいてた時は、買い物は必要なものしか買わなかった。でも、父親が自分より早くに亡くなり(母親いわく、自分のほうが先に死ぬと計算してたらしい)、自分自身も脳梗塞で倒れてから、お金の使い方が変わったようだ。
ほしいモノや好きな食べ物は、がまんせずに買うようになった、と言うべきだろうか。父親にしろ、母親にしろ、もう少し健康で、長生きできると思っていた矢先で遭遇した出来事。オカネはあの世に持っていくことはできないと悟ったのか、せっかくやから楽しんでからあの世に行きたいと思ったのかは定かではない。ただ単に久しぶりの旅行ではしゃいでいただけかもしれない。
とにかく「カニ旅行」というよりは「買い物旅行」の様相となった。
「道の駅に寄って欲しい」「魚のお土産買えるとこはあるんかな!?」「おいしいお土産はどこに売ってるんやろか」など、もはや最初のリクエストである「伊根の舟屋」は、どうでもよくなっているようである。
今回、いろんなお土産を買った。
その中でも、一番のおすすめを紹介しておこう。
それが「天橋立 塩バターサンド」である。
いろんなお土産の試食ができる「お菓子の館 はしだて」というところで買った。
色々なお菓子を試食したが、これだけが、ほかのお菓子とは全然ちがう味付けだった。どうせ甘ったるいお菓子だろうと思ったが、上品な味に仕上がっている。サクッとしたサブレのような生地に、ほんのり甘く、ほんのりしょっぱい、バターサンドが挟まっている。ほのかにあずきの味もする。
あちこち旅をしていると、お土産といえば、たいがい同じ味のものばかりで「包装紙交換しただけやろ!」と突っ込みたくなるようなお土産がヤマほどある。今回紹介した「天橋立 塩バターサンド」は、いまだ別の旅先で出会ったことのない味付けであった。興味ある人は買ってみて。金額はちょっと高めの設定なので、少人数へのお土産には最適。
伊根の舟屋
個人的には、旅先で出会うお土産に、とても興味があるのだが、話が大きく外れてしまったようだ。もとに戻そう。
母親の当初のリクエスト「伊根の舟屋」に着いた。ここを一望できる道の駅「舟屋の里 伊根」に寄って記念撮影する。天気があいにく悪い。どうせなら雪化粧しておいてくれてたらと思う。
健脚な人なら、道の駅に車を置いて、舟屋の街並みまでブラブラ歩いていきたい。(舟屋の近くに有料駐車場あるけど、お金使いたくないもんね。)あいにく母親は右半身マヒで、歩くのが大変である。さいわい平日で、観光客も少ないので伊根の舟屋の周辺を車でゆっくりドライブスルー観光することにした。
実際に舟屋の中をのぞかせてくれる家があったり、ゆったり景色をみることができたりする、レトロモダンなカフェもある。湾内を遊覧する観光船もあるようだ。自家用車が1台通るのも狭い道路なのにバス停がある。あとでバスにすれ違うことになったが、10人乗りくらいのハイエースみたいなバスだったので安心した。想像してた大きなバスやったら、すれ違う時にどうなるのかと心配していたが杞憂であった。
母親は、ここに訪れるのは初めてで、何を見ても「へぇ~」とか「ほぉ~」とか言っていた。祖父が漁師をしていたので、祖父が元気に漁をしていたことも思い出していたようだ。私も子どもの頃、売り物にならない小魚で、「コノシロ」という小骨だらけの魚を、ミンチにした唐揚げをおやつに食べていたことを思い出していた。味はまぁまぁだったが、ミンチに混じった小骨が、のどに刺さって食べにくいのがイヤだったな。
久々にちゃんとした旅館に泊まる
奥伊根温泉に到着する。温泉街かと思ったら「油屋」さんという1軒だけの温泉である。手前に伊根温泉があったが、そちらも数軒だけの温泉街だった。
ちなみに、今回お世話になった「油屋」さんの公式HPアドレスは以下である。
私はこんな温泉のほうが好きだ。城崎温泉だとか下呂温泉などの有名な温泉地も良いところではあるが、どうもガヤガヤしすぎるのが苦手だ。
午後3時30分頃に着いた。ゆっくりと温泉に浸かれそうだ。
それにしても、こんなきれいな旅館に泊まるのはめったにない。今回は母親同行だから当然といえば当然なのだが。いつもは狭いマイカーの中に親子4人で車中泊だ。なんだか変に緊張したりするのはどうしてなのか?中国人らしき仲居さんが流ちょうに「荷物お持ちします」と言ってくれたが「重イデスカラ私ガ持チマス」と変に片言で言ってしまい、笑われた。
ここの泉質、最高!
温泉には詳しくないのだが、温泉に浸かるのは大好きだ。ここの温泉は、湯を水増しせず、そのままで提供しているそうだ。少し硫黄の香りがするが気になならない程度。湯はとても透き通っていてなめらか。みるみるうちにお肌がツルツルになっていくのがわかります。50歳のおっさんでも分かるのですから若い女性はなおさらでしょう。湯上りのウチの嫁さんも娘も、お肌がツルツルになっておりました。80歳を超える母親も「若返ったかも!?」と、とても気に入った様子である。
タグ付き松葉ガニも最高!
待ちに待った夕食である。通常は座敷であるが、母親の足を考慮して、テーブル席を準備してくれていた。年配の方々用として、一部テーブル席が準備されている。席に着くとしばらくして、料理がどんどん運ばれてくる。今回は「かに満喫!タグ付ブランド松葉蟹1匹+ずわい蟹1匹使用!赤い宝石食べ比べ」というコースを頼んだ。
船盛も標準でついていた。このあたりは寒ブリも有名で、超厚切りジェイソン、じゃなかった超厚切りの寒ブリの刺身もとっても美味であった。
小学生の子どもだけ、別メニューでこんなのが出てきた。
小学生の娘も大人に負けない食べっぷりなので、大人と同じメニューにしようと思ったが、どうせ食べきれないくらいの料理が出るだろうと思い、娘には悪いが安いコースのままにしておいた。(娘もタグ付き松葉ガニを、おいしく食べましたよぉ)
この後も焼きガニやらカニの天ぷら、カニ鍋やらが出て、最後のシメに、カニエキスたっぷりのカニ雑炊を食べ、全員満腹で夕食を終えました。結局、ゆでガニ4匹は食べることができず、持ち帰ることになりました。
それにしてもカニ料理は忙しい。今回は、母親と子どもの分のカニ身を取ってあげないといけないので、とんでもなく忙しかった。もう少しカニが食べやすければ、と思うが、カニが人間の食べ方に対応して進化するわけもなく、逆に食べられないように進化したわけであろうから食べにくいのは当然だわな。
今回の料理の中でも最高だったのが、タグ付きの活蟹のカニみそでした!今まで食べてたカニみそは何だったんだ!!と思うくらい濃厚で美味!味も全然違うやないか!あとでカニみそを溶かした甲羅酒もいただきましたが、これも今までのとは味が全然違う!
子どもが生まれる前に、嫁さんと二人で食べに行ったカニ料理が最高と思っていたけど、あれもニセモノだったというのか!
確かに今回のカニ料理は、値段が全然違う。あの時と比べて2倍以上値段が違う。上級国民でしか味わえないモノがあるのか、と思い知らされた時であった。
夕食後、部屋に戻ると、当然のように布団が敷かれていた。ちゃんとした旅館に泊まるとこんなことまでしてくれるのだ。車中泊でも最近は慣れたもんで、協力プレイにより、ものの15分程度でクルマが寝床に早変わりする。
また話がズレだしてきたな。話を戻そう。この旅館には、ベッド付きの部屋が数部屋あるのだが、いずれも景色が悪いらしい。しかし今回、右半身マヒの母親の要望もあり、予約時にベッドで眠りたいことを旅館側に伝えたら、景色の良い和室に簡易ベッドを入れ込んで、布団を敷いてくれていた。サービス満点でお年寄りも安心して泊まれる宿でした。
その後、私はすぐに眠ってしまったが、わが母親と子どもたちとで、人生ゲームで夜遅くまで盛り上がっていたらしい。そういや途中、大きな笑い声で起こされたような・・・。
朝食の時に起こった停電は演出なのか!?
朝食前にも温泉に浸かりに行った。ちょうど日の出頃に入りに行ったのだが、あいにく今日も曇り空で天気が悪い。日の出は拝めなかったが、きれいな景色を見ながら、ひとりきりで露天風呂を楽しめた。いや、露天風呂の横の木を揺さぶる猿がいたな。まぁ、とりあえずはひとりきりと言えよう。
朝食は、よくあるメニューであった。地元のお土産屋さんで売っているような漬物やアジの干物がメインである。が、中でも寒ブリのアラ汁は美味であった。
ご飯とアラ汁は、おかわり自由であった。辛めの漬物が多かったので、ご飯がすすむ。
と、突然の停電に見舞われる。が、しかし、お客さんも仲居さんも騒がない。自然光がうっすら入る大広間で、誰も立ち上がらずに朝食中である。仲居さんから、状況の説明も一切なく時が過ぎてゆく。
これはテロだろ。テロなのだろ!この旅館を乗っ取るテロが始まった!と思うのは50歳にしていまだ中二病の私くらいであろう。まぁ、とりあえずは記念撮影でもしておこうか。
せっかくの記念撮影なのに真っ暗でよく分からん写真になった。フラッシュたけば良かったか?いや、明るく映ってしまい、もはや停電かどうかも分からなくなるか。
15分くらいして、ようやく照明が復旧したが、仲居さんから停電の説明も一切なく、お客さんもそのまま部屋へ帰っていく様子。部屋に帰る前に、私は仲居さんに「あの停電の原因って何だった?」と聞くが「さぁ?分からないです」と返事が返ってくるだけであった。
私は「ちょっとハプニングがあったほうが、旅的に面白いやろ」という旅館側の演出だったのか、ということにしておいた。
まとめ
今回お世話になった奥伊根温泉は、個人ブログなどではあまり紹介されていなかった。あちこちの旅行サイトには紹介されていたけど、良いことしか書かれていなかった。本当のところはどうなの!?と思っている方への参考になればと思い、紹介させていただきました。
一言でいうと「マジ良かった」。人気が少なく、お肌にいい温泉でゆっくりしたい人には超オススメの奥伊根温泉です!
旅行サイトから予約するのが主流の世の中です。今回、母親のこともあり、いろいろと旅館側で対応してもらわないといけないことがあったので、電話で直接予約させていただきました。やっぱり、直接電話することで、旅館側の対応とか誠意がよく分かりました(当然、こちらのお願いごとや対応も相手に伝わります)。
また、ここは直接電話もしくは、公式サイトから予約をすると、ベストレート保証で、一番安く予約ができるようでもあります。
味気ないインターネット予約ではなく、直接、電話で予約してみることもおすすめします!せっかくの旅です。予約の時から人とのふれあいを楽しんでみませんか?
帰りも母親の買い物の勢いは止まらず、道の駅や高速道路のSAで、いろいろなお土産を買いまくっていたのは、言うまでもありません。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!